少し前ニュースで某コンビニで人手不足を理由に開店時間を短縮したオーナーに本部から違約金を請求した事が報道されました。
その後本部の対応に批判が集まり違約金請求は無くなり、今後の24時間営業の見直しを迫られました。
最近は終身雇用制度が守れないとトヨタ自動車の社員や経団連の会長が認識を示し独立や事業を立ち上げる事を考えている方もいるかと思います。独立を考えること自体を悪くないのですが、現状を知ってから考えましょう。
今回はフランチャイズ契約に絞って説明していこうと思います。
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【【【 】】】フランチャイズとは?
そもそもフランチャイズとは、本部と加盟店(個人・法人)が契約を結び、加盟金・ロイヤリティを支払うことによって本部からお店の看板、確立されたサービスや商品を使うシステムの事です。
加盟金とは、簡単に言うとフランチャイズ契約をした時に、加盟者が本部に支払う契約金の事です。
ロイヤルティとは、毎月本部に払うお店の看板、確立されたサービスや商品の使用料の事です。金額は毎月の売上の一定の金額になっている事が多いです。
フランチャイズのメリット
フランチャイズのメリットは
- 本部のブランド力、ノウハウを利用出来る
- 未経験から参入できる
- 一定の集客、売上を見込める
主にこういった事がメリットとしてあげられます。やはりゼロから始められて本部のブランド力、ノウハウを活かして営業出来るところは大きな利点といえるでしょう。
フランチャイズのデメリット
逆にデメリットは
- ロイヤリティの支払いがある
- 本部が定めたマニュアル、契約による制約がある
- ブランドイメージ低下の影響を受ける
主にこういった事がデメリットとしてあげられます。メリットであるブランド力、ノウハウを生かせる代わりにロイヤリティの支払い、契約による制約があり自由に営業ができない、最近アルバイトによる不適切な動画の悪影響を受ける所がデメリットといえるでしょう。
消費税に注意!?
また、フランチャイズ契約で事業を始めると消費税を払わないといけない可能性が高いです。
年間の売り上げが1000万円を超えると消費税を払わないといけなくなります。
ただすぐに納めるのではなく、事業を始めた1期目に1000万円を超えたとしても、実際消費税を払わないといけなくなるのは、翌々期の3期目の決算を組んで法人税を納める時に消費税を払う事になります。
少しややこしいと思いますが、1000万円をこえたら消費税を払わないといけなくなることは覚えておいて下さい。
また消費税は金額が大きくなる可能性が出てくるので納税準備はしておきましょう。
フランチャイズの現状
私は今働いている会計事務所でコンビニではありませんがフランチャイズ契約をしているいくつかのお店の帳簿作成をしています。
そこで感じるのはどこの業界でもそうかもしれませんが、人手不足に悩んでいるオーナーさんが多い事です。
利益は出ているのですが、アルバイトの数が足りず、オーナーさんが休みなく毎日お店で働いています。24時間営業ではないので休む時間は多少ありますが、コンビニだともっと厳しい状況にあるところがあるかと思います。
こいったフランチャイズの場合、オーナーさんやその家族が店長や管理職を務める事が多く残業代が出ない名ばかり管理職も問題となっています。
こうした状況から、オーナーとは名ばかりで実質本部の下請けのようになってしまっているようなところも出てきています。
しかもフランチャイズ契約の間はどんなにきつくても簡単に辞める事が出来ないのが続き、契約を更新しないオーナーさんも出てきています。
あくまでそういった所もあると話で経営が上手くいっているオーナーさんもいます。ただ、フランチャイズ契約ではこういった事も起きるリスクがある事だけは覚えておいて下さい。
フランチャイズ契約について説明してきましたが、いかがでしょうか?
特にコンビニとの契約はおすすめしませんが、フランチャイズ契約で事業を始めようと考えている方はメリット、デメリット、どういったリスクがあるかを理解した上でやりましょう。
参考:あなたも社長になれる!?