今日のニュースで、ビットコインの価格が急騰していると報じられてました。しかもここ2ヶ月で価格が約2倍になっています。米中の貿易摩擦問題で株価が下落してる事がその要因とされています。
一時期いろんな仮想通貨を扱う会社がバンバンテレビCMを流していたり仮想通貨で儲けたとニュースで取り上げてられたので、仮想通貨が儲かると聞いて仮想通貨を購入した方、また今後仮想通貨を購入してみようと思っている方がいらっしゃると思います。
その際にどんな仮想通貨があるか、どこで仮想通貨が買えるか、どうすれば儲かるか調べた方はいても税金について調べた方は少ないと思います。
そこで今回は仮想通貨に関する税金について説明していきたいと思います。
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【【【 】】】仮想通貨にかかる税金とは?
まず国税庁のホームページで、仮想通貨を売買し利益を得た場合「原則として、雑所得に区分され所得税の確定申告が必要となります。」とあります。
雑所得は20万円以上になると確定申告が必要となります。逆に20万円以下であれば申告は必要ありません。
税金はどうやって決まる?
仮想通貨の取引によって得た利益の税金はどう計算されるのでしょうか?
雑所得はほかの所得と合算した額で税率が決まります。サラリーマンの場合は給与所得と雑所得を合わせて税金(所得税)が決まります。
所得税は収入額が多いほど税率が高くなる累進課税制度が適用されています。
累進課税制度は最大で45%の税率が適用されます。それに加えて住民税も10%とられるため、利益の半分以上にあたる最大で55%の税金が掛かります。
課税される所得金額(千円未満の端数金額を切り捨てた後の金額)に対する所得税の金額は、下記の表を使用すると簡単に求められます。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円を超え 330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円を超え 695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円を超え 900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1,800万円を超え4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
参考:国税庁「No.2260 所得税の税率」
これは、所得なので給料としてもらった金額から給与控除、基礎控除などの控除額を引いた金額です。
どのタイミングで利益が発生?
仮想通貨の税金を考える上で、いつ利益(所得)が発生したかについては気を付けないといけない所があります。
税金が発生するタイミングは、
- 仮想通貨の売却を行う
- 仮想通貨を利用して商品の購入を行う
- 仮想通貨をほかの仮想通貨と交換する
以上の場合に税金が発生します。
今は仮想通貨は投資に向かない?
仮想通貨は先ほど書いた通り、ほかの所得と合算します。なので儲ければ儲けるほど税金は高くなります。なので仮想通貨はほかの投資に比べ儲けが手元に残りにくくなります。
ちなみに、株やFXなどは他の所得と分離して税額を計算する「申告分離課税」となっています。税率は所得の額に関わらず、一律の約20.315%です。
これは、あくまで今現在の税率ですので今後変わってくる可能性はあります。
いかがでしょうか、仮想通貨の税金について少しはお分かりいただけたでしょうか?
仮想通貨を投資としてやって儲けようと考えていらっしゃる方は20万円以上利益がでたら確定申告が必要となる事だけは覚えておいて下さい。
また、利益を全部投資してしまう前に、手元に納税用のお金を用意して税金が払えなくなる事態だけは避けましょう。
参考:確定申告が必要な人の3つの条件、確定申告をすると得する条件、確定申告しないとどうなる?、 副業20万円でも確定申告が必要な条件とは?